ブックタイトル電子版 多聴多読マガジン Vol.56 2016年06月号 ver 1.0.1

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概要

電子版 多聴多読マガジン Vol.56 2016年06月号 ver 1.0.1

突撃、体験レポート!第2回多読教室の現場から【西大和学園中高】(奈良県)学園長を直撃インタビュー!受験の道具で終わらせない、世界に通じる英語力を!英語多読に対する関心は年々高まっていますが、先生方はそれぞれ現場の実情に合わせ、様々に工夫した多読授業に取り組まれています。この連載では、全国の学校や塾における種々の多読授業の取り組みをご紹介していきます。上村佳永学園長西大和学園中高学園長・中学校長「英語は使えてナンボ」と語る、上村学園長。西大和学園では5年前に英語の抜本的な教育改革を実施。文法と単語の暗記が中心の詰め込み式の受験英語から、コミュニカティブな英語教育を目指した。今ではネイティブの先生による「国際理解」、英語音声に焦点を当てた「フォニックス」、そして「多読」の3本柱で英語の授業を展開している。英語のインプットとアウトプットの量を増やし、英語を英語のまま理解する、「使える英語力」を身につけるのがねらいだ。体育・美術・音楽の授業をすべて英語で行っているのも同校のユニークな点。また多読を英語の授業に取り入れてから、「英語好きの生徒が増えた」と自信をのぞかせる。2010年に導入した多読授業も6年目となるが、今も絶えず試行錯誤を繰り返している。同校の多読授業を牽引する諸木宏子先生は語る。「多読用の本だけ置いておけば授業が成立するかというと、それは違います。内容をきちんと理解して読んでいるか確認したり、次に読む本の相談にのったり、生徒をしっかりと導いてあげる必要があります」。多読指導の教員育成が今後の課題英語科全体でも、そうした多読授業の独特の難しさは認識しており、今後の課題として、多読を教えられる教員の育成を挙げる。実際、今回取材した多読授業でも、メインとサブの先生の2人体制で指導にあたっていた。多読指導の経験者を増やすのがねらいだ。「生徒に『この本は難しすぎて……』と相談されたときに、代わりの本をサッと提案できるかどうかが勝負です」と、英語科主任の平山先生。さらにこう続ける。「多読を中2・中3の2年間で終わらせるのはもったいない。やはり100万語多読をめざしたい。最終的には、生徒自身に自学自習する力を身につけてもらうのが理想ですね」。とは言え、そういった方針が受験勉強の妨げになることはないのだろうか。再び上村学園長に疑問をぶつけると、「進路の確保(受験対策)と、一生使える英語力を養うことが矛盾しているかというと、私はまったくそうは思いません。進路確保は当然で、大学進学後も英語論文を読んだり、生徒には将来の日本を支えるグローバルな英語力を身につけてほしいと考えています」。同校では現在、多読授業は中2・中3の2年間のみだが、今後は何らかの形で高1・高2の授業に一部組み入れることも検討中だという。多読実践データ学年:中2・中3の2年間内容:授業内多読(50分、週1回)、図書貸出場所:図書館2年間で読む語数は平均数十万語。多読の蔵書は絵本から小説まで6000冊程度。授業で使う多読本と、貸出し用の多読本は明確に分けている。通常授業の一環であり、多読による成績評価はなし。132 2016 JUNE