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『セロ弾きのゴーシュ』『注文の多い料理店』を英語で読む

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英訳・解説: ロジャー・パルバース
A5判書籍178ページ
2023年6月刊
●宮沢賢治作品は子どものときに読んだきり、という方におすすめ
人間が「食べる側」から「食べられる側」に回ったときの恐怖を描いた『注文の多い料理店』が刊行されたのが大正13年。
自然を破壊することなく、自然と調和してその力を利用する必要性を説いた『グスコーブドリの伝記』を発表したのが昭和7年。
宮沢賢治はまさに今、自然破壊と地球温暖化の危機に直面している現代の私たちと同時代の作家であると言えるでしょう。今、原文で読み直してみれば、こんな作品だったのか! という驚きがきっとあるはず。ロジャー・パルバースの英訳と並行して読めば、原文ではよくわからなかったところもスッキリ腑に落ちることでしょう。

本書は左ページに英文、右ページに原文と語注を配置。賢治の独特の文体がどのような英文になっているのか、見開きで突き合わせが容易にできます。

「どうもそうらしい。」
「そうだ。きっと。」
“Looks that way.”
“Must be. Sure.”

「どうもおかしいぜ。」
「ぼくもおかしいとおもう。」
“I smell a rat here, you know.”
“Yeah, something's fishy here”

「うわあ。」がたがたがたがた。
「うわあ。」がたがたがたがた。
“Yipes!”said one gentleman, trembling.
“Cripes!”said the other, shivering.


本書ご購入者は英文朗読音声を無料でダウンロードできますので、英文の響きをじっくり味わっていただけます。『セロ弾きのゴーシュ』『雨ニモマケズ』の朗読はパルバース氏本人が担当しています。『注文の多い料理店』『グスコーブドリの伝記』はプロのナレーターです。

【本書の構成】
『セロ弾きのゴーシュ』
Gauche the Cellist
読む前に---宮沢賢治--もう一人の自分

内気で孤独、そして不器用なチェロ奏者ゴーシュのもとに、猫、かっこう、小狸、そして野ねずみが次々と現れる。彼らとのやり取りを通して、ゴーシュの演奏はどのように変わっていったのだろうか。
本編

『注文の多い料理店』
The Restaurant of Many Orders
読む前に---賢治の明確な社会的ビジョン

「食べる側」から「食べられる側」になったことに気づいたふたりの猟師の恐怖! 宮沢賢治は「人権」と同様、「動物の権利」にも敏感だった。
本編

『グスコーブドリの伝記』
The Life of Budory Goosko
読む前に---真の自己犠牲の精神

幻想的な仕掛けの中に「賢治リアリズム」とも言えるものの断片を仕込んだ作品。自然と調和しながらその力を利用することの必要性を説いている。21世紀の今に通用するテーマが90年以上も前に書かれていたことに驚く。
本編

『雨ニモマケズ』
Strong in the Rain 読む前に---祈りを込めた静かな笑い

この詩のキーワードは行動を表す「行ッテ」と、屈しない、くじけない気持ちを表す「マケズ」、そして究極の願望を表す「ナリタイ」。賢治の強い意志がこの詩には溢れている。
本編

■本書の原作は『宮沢賢治全集』(ちくま文庫)を底本とし、新仮名遣いに変更するとともに一部の漢字を改めています。韻文である『雨ニモマケズ』は底本のまま旧仮名遣いで掲載しています。

●本書ご購入者は、音声付き電子版を無料で利用できます。
●音声はQRコードを読み取るだけの簡単ストリーミング再生と、パソコンへのmp3音声ダウンロードも使えます。


ロジャー・パルバース
作家、劇作家、演出家、翻訳家、映画監督、東京工業大学名誉教授。
1944年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学大学院卒業。ベトナム戦争への反発からアメリカを離れ、1967年に初来日し、京都産業大学、東京工業大学で教鞭をとる。映画『戦場のメリークリスマス』で大島渚の助監督を務めた。
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