「ハリー・ポッター」シリーズ第4巻、Harry Potter and the Goblet of Fire(邦題『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)を英語で読むためのガイドブック。第4巻の総語数は19万語強と、第3巻の約2倍。本の厚みに圧倒されそうですが、中身は高校1年までに習う単語が77%を占め、さらにおなじみの固有名詞を加えれば、約85%はほとんど誰もが知っている単語といえます。
    しかし、いくら児童書とはいえ、原書が手強いのは事実。そこで、いちいち辞書を引か
  ずにドンドン読み進めて、ストーリーの流れにうまく乗ることができるように、本書がガ イド役を務めます。これからペーパーバックに挑戦する人、途中でギブアップしてしまった人はもちろん、自力で何とか読み通してみたが「イマイチよくわからなかった」という人にもおすすめです。
    暗く重いテーマをはらみながらも、クィディッチ・ワールドカップや三大魔法学校対抗試合の開催と、手に汗握るストーリーが進行する第4巻。ペーパーバックなんてとても無理と敬遠してきた人も、原書を読む楽しさに目覚め、英語力をグーンとアップさせるチャンスです。
■第1章から最終章まで、イギリス版・アメリカ版両方のペーパーバックの該当ページと行数を示しながら、難しい語や重要語の日本語訳と英語の同義語を掲載し、英和辞典と英英辞典の両方の役割を果たします。
■辞書を引いても出てこない固有名詞の語源や、日本人にはわかりにくい文化的・社会的背景まで、イギリス人の著者が詳しく説明しています。
■特に登場人物や魔法用語などの固有名詞については、日本語の意味以外に「第○巻、○章」と初出の巻数と章を表示しており、シリーズを通して流れをつかむのに便利です。初登場と思った人物がすでに第1巻で顔を出していたり、ローリング女史の構想の緻密さに驚くこともあるでしょう。
【本書の内容】
  ●第1章 庭師が見た館の秘密とは?
  ●第2章 頼みはシリウス
  ●第3章 これで解放!
  ●第4章 暖炉の中からこんにちは
  ●第5章 フレッドとジョージがいたずらをすると……
  ●第6章 ポートキーで到着!
  ●第7章 キャンプ地でバグマンとクラウチに会う
  ●第8章 クィディッチ・ワールドカップ、始まる
  ●第9章 『闇の印』と死喰い人
  ●第10章 大騒動の後始末
  ●第11章 休暇を終えて
  ●第12章 ダンブルドアの大発表
  ●第13章 ケナガイタチに変身させられたのは?
  ●第14章 アバダ・ケダブラ
  ●第15章 マダム・マクシームとカルカロフ
  ●第16章 罠
  ●第17章 代表選手は3+1
  ●第18章 リータ・スキータの取材と杖調べの儀式
  ●第19章 ハグリッドがこっそりマダム・マクシームに見せたもの
  ●第20章 第一の課題……自分に必要なものを手に入れる
  他
【コラム】
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